知っているようで知らない論語
知者は惑わず ちしゃはまどわず 仁者は憂えず じんしゃはうれえず 勇者は懼れず ゆうしゃはおそれず 知識と見識を持つ者は判断力があり迷わない。 私利私欲のない者はやましいところがないので気後れすることがない。 勇気ある者は何事にも恐れることがない…
過ちて改めざる あやまちてあらためざる これを過ちと謂う これをあやまちという 過ちを犯すことは免れないが、改めればよいこと。 過ちを犯しても改めない、これが本当の過ち。 孔子はやさしいですね。間違いは誰にでもあることだからと責めることなく、救…
君子は言を以って人を挙げずくんしはげんをもってひとをあげず 人を以って言を廃せずひとをもってげんをはいせず 優れた人物は、話が上手いからといっておいそれと推薦したりしない。 行いが良くないからといって意見を無視することもない。 「彼はいいこと…
賢を見ては けんをみては 斉しからんことを思い、ひとしからんことをおもい 不賢を見ては ふけんをみては 内に自ら省みるなり。うちにみずからかえりみるなり 優れた人物に出会ったら 自分もあんなふうになりたいと思い、 くだらない人物に出会ったら 我が身…
これを知る者はこれをしるものは これを好む者に如かずこれをこのむものにしかず これを好む者はこれを楽しむ者に如かずこれをこのむものはこれをたのしむものにしかず それを知っている者は それを好む者には及ばない。 それを好む者は、それを楽しむ者には…
吾れ十有五にして学を志すわれじゅうゆうごにしてがくをこころざす 三十にして立つさんじゅうにしてたつ 四十にして惑わずしじゅうにしてまどわず 五十にして天命を知るごじゅうにしててんめいをしる 六十にして耳順うろくじゅうにしてみみしたがう 七十にし…
学びて思わざれば罔し。 思いて学ばざれば殆うし。 (まなびておもわざればくらし。おもいてまなばざればあやうし。) 本を読んでばかりで考えることをしないと知識が混乱するだけ。 空想にふけるだけで読書を怠ると独断しがちになる。 まだ学生だった頃、阿川…