ORIHIME’s diary

利用していたブログサービスが閉鎖となり、旧記事とともに引っ越してきました。テーマは「好奇心、感動、そして感謝」です。

英語で学ぶイタリア語


イタリア
語を学んだことがあります。イタリアが好きなことと、イタリア語の発音が日本語に近いからでした。因みに、「student 」はイタリア語で「
studente」 で、styudenteと発音したところ「Oh no, americano」と嫌がられました。「ストゥデンテ」とカタカナ読みをすると完璧!と褒められたのです。

初めてイタリアとフランスを旅した時、「フランス語(イタリア語)を話せないので英語で話していいですか?」と当地の言葉で伝えようとしたのですが、私のフランス語はまったく通じませんでした(^^::   イタリアではとても喜んでもらえました。再びイタリアを旅するにあたり、地方のイタリア料理を楽しむためにもイタリア語を学ぼうと思ったのです。2ヶ月しかありませんでした。

イタリア語学科出身の友人から、夕食代こちら持ちで週2回のレッスンを受けることにしました。彼は効率がいいからと英語のイタリア語教本を用意してくれ、その教本に従って覚えていきました。

 

イタリア語の教本です。旅の前も、最中も、その後も最近まで、持ち歩いていたのでボロボロです。

 

 

🔵 ラテン語から派生したフランス語、ドイツ語、スペイン語ポルトガル語ルーマニア語と同様、イタリア語にも男性名詞と女性名詞があります。英語にも日本語にもないのでちょっと戸惑いましたが、単語の末尾の子音で判別できます。 

男性名詞  VINO (WINE)、LIBRO (BOOK) 、TRENO (TRAIN)  ほか 

女性名詞  LUNA (MOON)、CASA(HOUSE)、 PENNA (PEN) ほか

 

🔵 形容詞が英語と違い名詞の後ろに付き、男性名詞か女性名詞かにより形容詞の語尾が変化します。

男性名詞 VINO BIANCO (WHITE WINE)、VINO ROSSO (RED WINE)

女性名詞 LUNA BIANCA (WHITE MOON)、LUNA ROSSA (RED MOON)

 

🔵 主語によって動詞が変化するので、会話はたいてい主語なしで話します。過去形の場合は同じ言葉を使うことがあり、主語を入れることもあります。

歌う 基本形 CANTARE

I SING A SONGCANTO UNA CANZONE.

YOU SING:  CANTI

HE or SHE SINGS: CANTA

THEY SING: CANTANO

LET'S SING:  CANTIAMO 

 

食べる 基本形 MANGIARE

I EAT PIZZA: MANGIO LA PIZZA.

YOU EAT MANGI

HE or SHE EATS: MANGIA

THEY EAT: MANGIANO

LET'S EAT: MANGIAMO

 

レッスンを始めたばかりの頃、女性・男性名詞、形容詞の変化、動詞の変化など慣れないことばかりで半ば諦めかけました。が、規則性が分かってくると苦にならなくなり、逆に変化を推測するのが楽しくなったのです。動詞の過去形も変化に規則性があります。過去形には遠過去、近過去があるそうで、英語で言うと現在完了形に近いらしいのですが、込み入った文法関係はすべてスルーしました(^^;

教本の中から先生が選んでくれた部分に加え、食べることに関わる言葉と食材の名前をできるだけ憶えました。お陰でイタリア滞在中、ほとんどイタリア語でコミュニケーションを取ることができ、それまで知らなかった美味しいものを食べることができました。私のイタリア語は構文が崩壊した単語の羅列ですが、それでもイタリアの人々は外国人がイタリア語を話すことを喜び、聞き取ってくれました。誰もが英語を話せて当たり前と、外国人への配慮がない英語圏の人々とは大違いです。

英語でのレッスンは効率が良く楽しくて大正解でした。日本では英会話が不得手な人が多いようですが、日本の英語教育のレベルの高さは世界のトップクラスで、この教本は日本の義務教育で学んだ英語で楽々と読みこなせます。イタリア語だけでなく様々な外国語があるようです。英語で学ぶ外国語・・・楽しみながら、効率よく、英語を復習しながら学ぶ一つの手段としてお勧めです(^^)

 

ヴェネチア郊外 レストランが歌声カフェに   
撮影 ORIHIME

イタリアの人々はカンターレ cantare (歌うこと)が大好きです。カタコトのイタリア語のおかげでお仲間に入れてもらえました。イタリアの歌を知っているかと聞かれたので「オーソレミオ」と「サンタルチア」をイタリア語で歌えると答えたら全員で大合唱(^^)。 「Canta una canzone giapponese」(日本の歌を歌って)と請われ、9月だったので、大好きな「ちいさい秋みつけた」(un piccolo autunno) を歌ったところ店中が大喝采。私の歌へではなく、中田喜直さんの曲の素晴らしさへの喝采で嬉しかったです。詩の素晴らしさを伝えられなくて残念でしたが、名曲には国境がないと改めて思いました。

 

「ちいさい秋見つけた」のヴァイオリン演奏です。石川寛子さんの素敵な演奏がこの曲の美しさを引き立てています。👏👏👏


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