ORIHIME’s diary

利用していたブログサービスが閉鎖となり、旧記事とともに引っ越してきました。テーマは「好奇心、感動、そして感謝」です。

究極の癒し〜 天から響く音色

 

アンティークオルゴールの音色

ディスク型アンティークオルゴールを初めて聴いた時、天から響いてきたかのような美しく荘厳な音色にショックを受けました。世界初のディスク型オルゴールを開発したドイツ、シンフォニオン社のアップライト型で、泣くほど感動したのに曲名を思い出せません(^ ^;;


ディスク型アンティークオルゴール(生産期: 1880年〜1900年代初頭)

シリンダー式オルゴール(上)とディスク型オルゴール(下)

16世紀にゼンマイが発明されました。ゼンマイを巻き上げるとゼンマイは強く反発して逆の力が生まれ、それを利用してゼンマイで動く時計が開発されました。ゼンマイ時計は家庭用や個人用として普及し、やがて時計職人によりゼンマイ仕掛けのシリンダー式オルゴールが生まれました。当時のオルゴールは高級品でしたが、シリンダー式は、はねて音を出す櫛歯の数に制限があるため、曲の長さ、音の幅、曲数に限度がありました。

1880年代、ディスク型の登場により、オルゴール1台でさまざまなディスクをかけることができ、音量も大きくなり、プレス機で音盤のディスクを大量生産出来るようになったのです。シリンダー式は単音でピアノでいうと右手だけの演奏ですが、ディスクでは左手の伴奏が加わりました。大型のアップライト型の多くはコインで動くジュークボックスの走りとして娯楽場に置かれ、ポータブル型は家庭用として人気を博しました。ところが20世紀に入ると蓄音機の普及とともにオルゴールは衰退します。

第二次世界大戦後、オルゴールはその美しい音色を懐かしむ人々のために復活。安価なシリンダー式家庭用卓上オルゴールが普及して今に至っています。オルゴールは日本語です。海外では音楽の箱と呼ばれ、英語ではMusic Boxです。オルガンが語源ではないかと言われています。

 

ディスク型アンティークオルゴールが奏でる音色をお楽しみください。イヤホンで聴くと生音に近い音色をお楽しみいただけます。

 

アヴェマリア」グノー作 ミラ(スイス製)

 

神の御子は今宵しも」讃美歌 ステラ(スイス製)

 

「天使のセレナード」ガエターノ・ブラーガ作 レジーナ(アメリカ製)

 

「ウィーンの森の物語」Jシュトラウス2世作 ステラ(スイス製)

 

乙女の祈りバダジェフスカ作 ミラ(スイス製)

 

「ラデッキー行進曲」J・シュトラウス1世作 シンフォニオン(ドイツ製)  オルゴール機ディスクとも製造時期は140年前と思われます。

 

歌劇「カルメン」から「闘牛士の歌」ビゼー作 メーカー不明

 

映画「スティング」のテーマ曲。原曲は1902年 S・ジョプリン作「The Entertainer 」 ポーター(アメリカ製)

 

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イオニア社が技術の限りを尽くして収録した28曲。シンフォニオン、ポリフォン、ステラ、ミラ、レジナの演奏を生音そのままに楽しめる名盤です。

A シンフォニオン"ロココ"  B シンフォニオン"ツインディスク"  C シンフォニオン"エロイカ"  D シンフォニオン"サンドリンガム"  E ポリフォン"スタイル6G"  F ポリフォン"オートチェンジャー"   G ポリフォン"ツインディスク"   H レジー"オートチェンジャー"  I レジー"ミュージカル・チャイナ・クローゼット" J レジー"ライオン"  K ステラ  L ミラ