ORIHIME’s diary

利用していたブログサービスが閉鎖となり、旧記事とともに引っ越してきました。テーマは「好奇心、感動、そして感謝」です。

未知なるものへの好奇心 (2) 超常現象 科学者たちの挑戦

 
先日放送されたNHKスペシャルで、ノーベル賞受賞者など世界の多くの科学者が
超常現象の解明に真剣に取り組んでいることを知りました。
 
超常現象を科学的に解き明かそうとする団体は、130年前にケンブリッジ
大学に設立されたSPR心霊現象研究協会(The Society for Psychical Research)で、
設立当時、英国首相やノーベル賞物理学者が11人も在籍していたそうです。
 
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「そんなことあるわけないと超常現象から目を背ける人は多いです。しかし、
   奇妙に思えるものを避けてしまったら、科学は進歩の機会を失うことになるのです 」  
ブライアン・ジョセフソン博士 32歳でノーベル物理学賞を受賞/ケンブリッジ大学教授
 
 
 
実 験
 
SPRの科学者たちが挑戦したのは、幽霊に憑りつかれた場所として有名な英国の
マーガム城の超常現象。マーガム城では120年前に何人もの殺害事件があって
以来、幽霊や不気味な光が目撃されるようになったそうです。
 
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階段近くで帽子をかぶった男の幽霊を見たという人の証言に基づき、高性能の
録音機と微風による温度変化も見逃さない高性能温度計が設置されました。
 
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第二次大戦中、不気味な光をみて兵士たちが逃げ出したという部屋には最新鋭の
電磁波測定器が運び込まれました。
 
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謎の冷気 
それぞれの目撃場所に配置された複数のスタッフが現象を克明に記録。
11時過ぎ、3人のスタッフが首から背筋にかけて冷気を感じたと報告。
ところが、現場の測定器には室温変化も微風さえも観測されませんでした。
 
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不気味な光
オレンジ色の光が目撃されたという部屋に光は現れませんでしたが、電磁波測定が
8.3v/mという異常な数値を示し、科学者たちが凍りつきました。電気配線や
電気機器がまったくない場所で電磁波が発生することはなく、ましてこの数値は
異常だというのです。
 
 
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SPRが観測したデータは世界各国の研究機関に送られました。
 
  
 
検 証
 
 
謎の冷気
大阪バイオサイエンス研究所では、ネズミで謎の冷気を探る実験を行いました。
ネズミの檻の中に天敵であるヘビの臭いを染みこませた紙を置くと、ネズミは
動かなくなりました。サーモグラフィーは、通常37度あったネズミの体温が
その時34度に下がったことを示しました。体温が下がった位置は背筋でした。
 
文字通り「背筋が凍る」現象を示したのです。
 
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実験をした科学者が、マーガム城の謎の冷気について分析しました。
 
「ネズミの場合は体温を下げてヘビに見つからないようにする生存本能が
   働いたと考えられます。マーガム城では、幽霊が出るといわれる所で、
   調査員たちは 敏感になっていて、脳が知らず知らずのうちに恐怖を感じて
   身体に信号を送って温度を下げ、寒く感じたという可能性は十分にあると
   思います」
 
 
不気味な光
インドの研究所では、うつ病の治療につかうTMSという医療機器と脳の関係から
分析を行いました。電磁波で脳内の神経細胞に刺激を与える治療法です。
 
 
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電磁派の治療を受けた患者は、脳の視覚葉が刺激されて光の幻覚を見ることが
あり、電磁波を受け続けているときは幻覚も続くそうです。
 
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幻覚をみた患者たちに絵を描いてもらいました。オレンジ色の球です(^^;;
 
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この研究所の見解は、[マーガム城では同じ部屋にいた全員が電磁波の
刺激を受け、みなが同じような幻覚を見たと考えられる」でした。
(う~ん、全員が同じく・・なんて、ちょっと無理がない?)
 
マーガム城の実験でSPRの科学者が、観測された電磁波測定器のグラフに、
ある規則性があることに気づきました。3つの山です。こういう規則性は人工的な
電磁波であることを示しているそうですが、電気がない部屋で電磁波が発生した
原因は分からないままでした(^^)
 
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番組を見終わって
 
なるほど・・と思いました。ただ、どれも、可能性であって決定的な検証では
ありませんでした。
 
謎の冷気について、ネズミが天敵の臭いで恐怖を感じて背筋が凍るのは理解でき
ましたが、マーガム城では臭いに相当するものはありませんでした。幽霊がでる
という先入観で・・ということはあり得ると思いますが、同じ場所にいた複数の
人が同じ時間に冷気を感じたという事象については説明されませんでした。
 
脳に刺激を与えると幻覚を見る・・という実験は興味深かったです。マーガム城
電磁波がどこから発生しているのか、原因を早くつきとめてほしいです。
 
マーガム城の心霊現象について、以前イギリスの知人から聞いたことがあります。
彼の話では、城内のある部屋で、膝下の脚が歩くのを見た人が大勢いて、まるで
天井から膝下だけが突き出て歩いているように見えたそうです。調べてみると、
その部屋はある時期に天井を高く改装したそうで、歩いていた足の高さは改装前
天井の高さだったというのです・・・ぞっ(^^;;
 
世界のトップクラスの科学者たちが、こぞって何十年も研究しているのに、
まだまだ分からない謎に満ちた世界・・・
 
科学に無縁なわたしの空想は続きます(^^)