福島がもっと好きになる 痛快コメディ時代劇 (1)
こういう応援のし方はすてきだと思いました。
登場する小藩の武士たちは、実直で親切で辛抱強い東北の人々そのもの。
彼らが智恵と根性で幕閣の悪巧みに挑戦する、心温まる痛快娯楽時代劇です。
コメディはドタバタではなく智恵と工夫で笑わせてくれ、シリアスとコメディの
バランスも抜群。時代背景もしっかりしていて質の高い作品だと思いました。
DVDで鑑賞したのですが、映画館で観たかったです。
ストーリーをご紹介します(^^)
時は八代将軍徳川吉宗の時代。
4年前の飢きんでは、幕府の援助を待たずに備蓄の米を近隣の藩に送り、
以来、藩は財政難におちいったと家老(西村雅彦)は殿を諌めます。
10日がかりの参勤交代で地元に帰ってきた殿。
殿を慕う農民から取りたての大根をもらって、ひとかじり。
「いい土じゃ。今年も、うまい漬物食わしてくれ」
帰国した翌日。
「鯛は裏返して食べる2日目がうまいのう」
慎ましく暮らす殿は一匹の鯛を2日かけて食べるのです(^^)
そんなのどかな夕げの最中、江戸家老が早馬で大事を知らせに。
「この日より5日の内に参勤にて江戸城に出仕せよ」との下知でした。
幕府は藩が届出た、いわきの金山の報告に偽りありの疑いをもっており、
期限内に出仕しない場合は、藩はお取りつぶしになるというのです。
小藩を脅して私腹を肥やす悪老中(陣内孝則)の企みでした。
下知が下されたその日はすでに夕刻。あと4日しかありません。
参勤として、つまり行列をしたてて出仕せよとの命令でした。
貧乏な藩にはお金がありません。金なし、人なし、時間なし・・・
智恵者の家老が急遽策を練ります。
家老がたてた策は、数ある宿場町のうち、幕府の役人が駐在する2カ所、
行列をなす中間たちと道具類は現地で調達することでした。
殿に付添う家臣は6名のみ。
最短距離の山道を走るため、帯刀は真剣の代わりに軽い竹光でした。
因みに、都心からいわき市まで高速道路をノンストップで2時間半かかりました。
馬は長距離を走れず宿場ごとに替えるので費用がかかります。
中間の扮装をした現地調達の人々。老人や女性もいます。
最低50人必要なのにその半分しか集められませんでした
Q1: さて、一行はこのピンチをどうくぐり抜けるのでしょうか?
高萩から行列第二の宿場、取手の手前、牛久の宿場までは山道を走ります。
途中、怪我をした殿は、家老の手配で単身馬で牛久の宿に。
山の中で一行は老中の手先に襲われます。武芸に秀でた一行ですが、
竹光では勝負にならず、川に飛び込んで逃げます。・・というか、
暗闇を逃げたら崖から落ち、 下がたまたま川でした(^^;;
殿は折檻されていた咲を助け、咲も殿をかくまい老中の追手から殿を助けます。
殿をかくまった罪で捕られそうになった咲を連れて殿は宿場を離れます。
恋の予感?♡♡
川に流され、殿と待ち合わせた牛久宿より先の地に辿りついてしまった家臣たち。
そこに現れたのが行方不明だった家老。泳げない家老は死んだと思っていたので
彼らは化け物と勘違いして家老の額を殴打します(^^;
実は、彼らが山で襲われている間、家老はすぐ近くの井戸に落ちていました。
その落ちる様が可笑しくて、クックック。西村雅彦さん、サイコー(^^)
1日遅れで、行列第二の宿場、取手に着いた家臣たち。
殿がいなくても行列をしたてなくてはいけません。
しかし、現地で調達した人々は遅れた2日分の賃金を払えと要求。
払うお金がなく、家老は必死に引きとめますが彼らは去ってしまいます。
Q2: さあ、彼らはこの窮地をどう収めるのでしょうか。
はぐれてしまった殿と家臣団ですが、それぞれ江戸に向かいます。
Q3: 途中、家臣たちはこんな恰好になりました。何故でしょう?
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