ORIHIME’s diary

利用していたブログサービスが閉鎖となり、旧記事とともに引っ越してきました。テーマは「好奇心、感動、そして感謝」です。

Il Volo イル・ヴォーロ 待ちに待った来日公演


4年前にこのブログで紹介したイタリアのヴォーカルグループがやっと来てくれました!
ブログで紹介した当時はまだ10代の少年でしたが、現在はすっかりオッさん・・いえ(^^;;
22歳・23歳のクールな青年に成長。

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4年後

 

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以下、画像はどれも海外のコンサートの模様ですが、日本公演もこの通りです。

日本公演のチケットは完売。日本で最初のイル・ヴォーロ・ファンを自負するわたしが
危うくチケットを買い損なうところでした(^^;;   ブログで紹介した当時、日本ではまったく
無名だったのに、いつの間にこんな人気者に?  


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舞台下手で譜面を前に立つ3人。クラシックコンサートの定番ですが、3人とも
全曲暗譜して
いるはずなので譜面台はお飾りです。ステージ上を動きまわりながら、はつらつと歌う彼らを
期待していたので、いきなりがっかりでした。


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ジャンルーカ (バリトン&テノール)   
稀有なビロードヴォイスの持主です。
日本では、フィギュアスケート羽生結弦さんが昨年のエキシビジョンで使った「スワン」で
イル・ヴォーロを知った人が多いようです。サンサーンス「動物の謝肉祭~白鳥」はチェロで
聴くことが多いですが、ロマンチックなこの曲にはジャンルーカの声がドンピシャ。



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イグナツィオ (テノール) …インナッツィオと発音するようです。
豊かな表現力と並外れた歌唱力でクラシックからロックまで歌いこなすオール・ラウンダー。
この日、前半は声に張りがなくて気になりましたが、後半は持ち直しました。



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ピエロ (テノール)   
質感のある声で軽々と歌い上げる安定感抜群のテノール
癒し系バリトンのジャンルーカの歌い出しで観客を掴み、イグナツィオが持ち前の歌唱力で
自由に歌い上げ、ピエロが締めくくる・・グループのリーダー的存在です。

歌い終わるごとに鳴り響く拍手と歓声、そしてスタンディングオベーション
3人が入れ替わり立ち替わりでソロを歌うと、舞台下は花束を持った女性ファンの列。
たくさんの花束をもらいましたが、ピエロが一番多かったように見えました。
コントのようなトークも楽しく、ノリのいい同時通訳さんの助けもあって盛り上がりました。
 
 
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お笑いトークと歌声のギャップが凄すぎる (^^)
 
満員のオーチャードホール。「三大テノールに敬意を表する」というテーマで、ステージの造りも
3人の立ち位置も三大テノールのコンサートと同じ。曲目もアリアからミュージカル曲までほぼ
同じという、まるで三大テノールのコピー・コンサート。イル・ヴォーロの魅力は、クラシックと
ポップスの垣根がない、のびのびとしたパフォーマンスで、クラシックをカジュアルに楽しく
聴かせてくれる一方、ポップスやジャズをオペラ流の声で堪能させてくれることです。

オペラ歌手の三大テノールは素晴らしいです。でも、オペラ歌手ではないイル・ヴォーロの
魅力は別もの。何から何まで三大テノールをコピーする必要があったのでしょうか。
イル・ヴォーロの持ち味を活かした元気な歌が少なかったのが残念です。
 
それでも、会場の観客とイル・ヴォーロがひとつになって陽気に音楽を楽しむ・・そんな
コンサートでした。女性客が圧倒的に多い・・と思いきや、男性客が多かったのが意外です。
歓声の「ブラボー」は男性、女性は「キャア~」。クラシックのアーチストとアイドルが
同居しているような不思議な光景でした(^^)

一番盛り上がった曲はやっぱり「オー・ソレ・ミオ」。
アンコールの「グランデ・アモーレ」もよかったです。
彼らの魅力が満載の「Il Mondo」を聴けなかったことが心残りです(^^)


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日本公演のセットリスト(曲目)

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イル・ヴォーロの「オー・ソレ・ミオ」
https://m.youtube.com/watch?v=GRMsreMk4Dk


三大テノールの「オー・ソレ・ミオ」
https://m.youtube.com/watch?v=ERD4CbBDNI0